本書は、1986年のチェルノブイリ事故の際、西ドイツの人びとが、いかに考え、行動したかということを、西ドイツ在住のフリージャーナリストである田代ヤネス和温が、自身の経験してきたこともまじえて1987年に語ったものである。チェルノブイリ事故による放射能汚染はヨーロッパ全域におよび、西ドイツにおいても、かなりのレベルの放射性物質が降下してきた。原発を推進する西ドイツ政府は、情報隠蔽、事態の過小評価、放射能許容基準値の緩和に狂奔した。その中で、政府の主張する公式発表を信じ込む人びともいた。、放射能汚染による影響を未来の子どもたちに対する親の世代としてとらえ、自らの生活の中でも放射能汚染の影響を少なくすることに努力するとともに、政府・自治体に、放射能汚染対策をとることを要求する人びとが生まれてきた。本書は、福島第一原発事故の後に生きる私たちが、何を考え、どのように行動していたのかを把握し、未来を構想するために、最も必要な書といえよう。
//////////
「男達が作り上げた原発社会は、破局なぞどこにも起こっていないと言い張っている。だが女たちは家族に迫ってくる不安を体で感じている。この不安を取り除くには、不安の原因である危険な原発なぞない社会を選びたいと願う。これは女にとってごく自然な心のはたらきである。」
//////////
「放射線防護服が必要とされた環境の中で、原発推進に責任のある人びとは、妊婦や子どもたちの外出さえ止めようとしなかった。彼らには幼い生命や新しい生命を守るよりも、放射能まみれの「日常」を維持することのほうが価値が高かったのである。」
//////////
「すべての市民は、経済的理由によって汚染された食品の出荷と販売が許されたことを知っておかねばならない。」
//////////
汚染食材は政府や企業によって無汚染のものと混ぜられて、多くが市中に出回っていた。ベクレル派が無汚染のものを買いあさった後に、そうでない人たちが汚染された食材を買うという結果になった。
//////////
「雨にびしょ濡れになり「ぼくもう死んじゃうの?」と母親に聞くトビアス。10歳になるトーマスは「お母さん、大人たちはまもなく死んでしまうからいいけど、ぼくたちはすべてが毒された世界に生きていかなくちゃならないんだ」と言う。」
//////////
「この西ドイツで成果をおさめた緊急対策は、今後他国で緊急事態が起きるたびに、エリートたちによって踏襲される可能性がある。」
//////////
原子力産業のコンセプトは金>命でどこでも強大だ。ドイツの醜い例はこのZDFの番組でみた。この本についてはここで知った。是非読んでみたい。誰か日本から来る人どうぞよろしくお願いします。
Always refreshing to hear a raitonal answer.
29r7x4 tyvlnrupszes
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!