6月11日11時。僕たちは一つのプロジェクトで粟津潔さんの力をお借りすべく、御子息である粟津ケンさんにお会いした。嵐のようで風の様な時間でした。粟津さん、本当に本当にありがとうございます!!
人間には出合いということがあります。誰かと誰かが出合う事実によって、何か今までになかった世界がつくられます。お互いが未知なるものを秘めながら、必然的であろうと偶然的であろうと、そこから新しい出来事が始まります。それを契機として、論点移動や、質的な変化をするのです。想像の仕事というものは、おそらくこうした人間の出合い、人間とモノとの出合い、人間と虚空の出合い、といった具合、多くの出合いの集積が生みだすようなものかもしれません。もちろん天才がこの世に誕生するのも、ドン才が生まれるのも、別段とりたてて言うこともありませんが、創造の仕事がそのままで在る即自的なものであるより、更に進んで次の次元に向かって進行するわけで、その時々の出合いが、時々その時々の創造の面に加算されて行くのです。と同時に一つ一つの過去が切断されて行くでしょう。それに私たちフリーのデザイナーは、常時決まった仕事よりも、何時どんな仕事が提示されるか判りません。そうした毎日です。
〜〜粟津潔デザイン絵図より〜〜
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