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昨今、野外音楽フェスの観客動員数が147万人を超え、150億円市場とまで言われている。「フェス・バブル」は峠を越えたという意見もあるが、それでもいまだ巨大産業であることに変わりはない。それと比べれば、KAIKOOの規模は豆粒のようなものだ。DJ BAKUと〈POPGROUP〉は約5年半の間に17回という驚異的なペースでKAIKOOを開催し、じょじょに文化圏を広げながら、当初数百人だったクラウドを1万人を超えるオーディエンスまでに膨れ上がらせている。ただ、ここで言いたいのは人が増えればいいという数字の話ではないし、ましてやビッグになればいいという上昇志向の話でもない。彼らが素晴らしいのは、経済力と文化的な影響力が必ずしも直結しないということを溢れんばかりの情熱で証明してみせようとしていることだ。
KAIKOO HUMAN BEINGより抜粋

BAKU : 2005年に『KAIKOO/邂逅』のDVDを出すタイミングで、それのリリース・パーティをやろうってなった。普通だったら『KAIKOO/邂逅』のリリース・パーティにするけど、(坂井田)裕紀くんが「イヴェントの名前を考えたほうがいいよ」って提案してくれた。それで、イヴェントの名前自体をKAIKOOにしたんだよね。実はいちばん最初に大阪の〈NOON〉でパーティをやっている。韻踏合組合も出てくれたんだ。
KAIKOOツアーってことで大阪、名古屋でやって、最後に東京・代官山の〈UNIT〉でやって。あの日はKENTAROがシークレット・ゲストで、KENTAROとのライヴを練習していたのを覚えてる。DMC World FinalでKENTAROが優勝してワールドツアーをまわった後だったかな?
坂井田裕紀 : でも、日本にはそこまでフィードバックされていなかったんだよね。
BAKU : そうだね。あと、CASPERくん、ZYSくん、ESPYさんみたいなグラフィティ・ライターがこういうイヴェントでライヴ・ペインティグをやるというのがこの時期にはあまりなかった。
(中略)
坂井田裕紀 : 僕が最初にBAKUを観たのはフランスだった。僕がイギリスにいる頃に、2001年にパリで日本人だけを集めた「バトファー」という船上クラブで行われたパーティがあった。GOTH-TRADやNUMBも出てた。
BAKU : dj klockやCOM.Aやレイ・ハラカミもいたし、池田亮司、田中フミヤもいた。DJ HIKARUやL?K?Oもいたよね。
坂井田裕紀 : よくそんなに集めたなって感じなんだけど、キュレーターのフランス人の女の子はわざわざ日本に来てリサーチして集めたんだよね。僕は日本のアーティストの情報もなくそれを観たから、日本人って凄いなって思った。もともと名古屋からロンドンに行ってしまっていたから、東京のことはほどんど知らなかったし衝撃だった。その後帰国して、東京で『KAIKOO/邂逅』の映像を撮り始めた。
BAKU : オレはMSCのファースト・アルバム『Matador』ではじめてトラック作って、同じ年に「VANDALISM」と「KANNIBALISM」のアナログを出しているね。「VANDALISM」を出してから、グラフィティ・ライターと仲良くなっていったのはある。この日のKENTAROとのライヴのときに、CASPERくんが盛り上がってクラブの中でスプレー缶で火を焚いて、怒られちゃったけど(笑)。

Kaikoo / 邂逅
DVD ¥2,980-

DJ BAKU「SPINHEDDZ」
CD ¥2,800-

GOTH-TRAD
「Mad Raver's Dance Floor」
CD SOLDOUT

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