昨日一週間のパリから二人で戻って来た。期待してた晴れ間は少なく、毎日曇って寒かった。洋服の展示会場で3日間座ると色んな国の洋服業界に関わる人達に会ったり話したりする事が出来る。もう7年も年に二回スベンニャのブースに座ると知り合いも増え、パリに来る事はある意味半年ごとの同窓会のようで楽しい。
毎回色々と変化がある物だ。随分と多かったギリシャ人、ロシア人はもう何年も前からまったく姿を見せなくなった。あの人はどうしてるんだろうってたまに顔を思い出す。イタリア人は変わらず大人数で今回もやって来た。でもミラノで見る彼らとはまったく別物の静かな物腰なのがなんだかかわいい。ドイツ人、デンマーク人、ノルウェイ人、オランダ人はいつも通りやってきて、いつも通りオーダーして行った。今回はそれらにイギリス人とフランス人が結構加わった。ウェブショップも多かった。アメリカ人はニューヨークからだけくる。
今回は街中でも展示会場でも韓国人が多かった気がする。レストランでも韓国語をよく聞いた。それから香港。僕らが出展するカプセルと言う展示会。その中でも女性の展示会場にやってくるバイヤーの中で今香港のバイヤーが一番おしゃれな気がする。Ligerっていう香港のお店のDorothyとHilaryがその代表だ。何かに従ってない自由なミックスみたいなのを毎回感じる。それで日本をすごく見ている。
日本人バイヤーはよく言えば成熟度が高い。悪く言えばサラリーマンっぽい。他の国の展示会場や数ヶ月前にあるメンズの会場ではどうなのか知らないけど、このカプセル女性展示会場では着こなしで刺激を与えてくれる日本人が現われる事がすごく少ない。それよりもニューバランス履いてワークウエアを着て眼鏡かけて吉田かばんからアイテネラリー表を出す商社風の人のほうが圧倒的に多い。日本人を含めてアジア人バイヤーのグループが来ると男性バイヤーx1を先頭に女性バイヤーx3が後ろをついて行くと言う姿をよく見る。そんなのはだいたいなんだかつまらなさそう&ぞろぞろべたべただらしがない。
東京から買い付けに来ている日本人とも何人かと話をした。ほとんどの人に福島の事に関して話を向けると「あ、洋介さんはその件熱いんでしたね」とかそつなく距離を置かれた。まー買い付けに来ている忙しい人に福島の話もどうかと自覚しているけど自分の国で起こっている生の話を聞きたいんだから仕方が無い。
東京で洋服関連の仕事をしている女性(30代)が面白い事を教えてくれた。その彼女の70になるお父さんが「実はイタリアに住むのが夢だった」と福島以降発言するようになって実際今年末に両親、その彼女夫婦、それと妹でローマに引っ越す事を計画しているらしい。
話しを聞くとおばさんがローマでお豆腐屋さんをやっていた!とかお父さんはデザイン系の会社をやっている。とか特殊性みたいなものがあるにしても、彼女がネットでイタリアの外国企業の誘致機関に移住&会社設立の希望書みたいなのを送ったらそれが通って、ビザの発行や住居を探す協力を申し出てくれて、東京でイタリア語学学校も通い始め、とんとん拍子で物事が前進してるんだけど、実際まだ迷ってもいるらしかった。そこまで進展して揃っても悩むんだから海外移住なんて本当に大変な事なんだと実感した。それでもなんだか新しい事に立ち向かう話になんだかすっきりとした気分になった。それが70のお父さんの希望をきっかけに!って言うのがまた気持ちいい。お父さん柔らかい!
と言う話をパリ在住の日本人カップルに話したら、日本のJRに勤めていたお父さん家族がパリで和食屋を始める事を決め、三人家族で移住、家庭料理屋をパリにオープンしたらしい。飲食店も未経験、言葉もだめだったらしい。そのカップルに味はどうなの?って聞いたらまったく普通の家庭料理です。って笑ってた。
これら二つの話もそうだけど、結局やってみなけりゃどうなるのかなんて分からないし、皆がみんな出来る事じゃないのかもしれない。でも出来るコネと金と体力のある人は自分の想像力と行動力でなにかアクションを起こすときが来てるのかもしれない。だれもテレビではそんな事を教えてはくれないだろうけど。
とは言ってもこんな番組が民放でも流れたらしい。逃げる準備と子供の疎開の必要性をいつも考えている。そして何よりもなにか小さな事でも良いから行動を起こして目に見える変化が大事だと思っている。居間をテレビを見る為の空間から、よく話をする為の空間にするとか、ウォッシュレットを捨てるとか、床暖房を止めるとか、コンビニを利用しないとか、銀行を城南信用金庫に変えるとか、電気をまめに消すとか、西に引っ越すとか。
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