3月10日から週一回病院での出産準備コースがあるので参加している。私含めさまざまな国の人がいるのがなんだか嬉しく。それに不安を抱えるのは私だけではないんだと思う事の出来る瞬間でもある。疑問をぶつけたら安心できる答えをくれる助産婦さんがコースを仕切っている。私は残念ながらそこの病院で出産をしないのだけれども、こうやってコースに参加すれば出産の時に知った顔をみることもできるから心強い。私にとって必死なのはコースがドイツ語なのでメモを取らないとやってけない。。。知らない単語がたくさんでてくる。昨日はもう4週目だったので慣れてきてそれぞれが思っている事を話していて面白かった。中でも「みんな、公共の乗り物で妊婦さん扱いされたことある!?」とちょっと切れ気味の子がいた。ほぼ全員が「ないわよ」という答え。「そうなのよね!?今日なんてバスで妊婦なんてみたことない、っていうか何なんだこれ?っていう目で見られてもう信じられなかった!」とまくしたてていた彼女。私が意外だったのはヨーロッパにいる人たちはほとんど自己主張するものだと思っていたから、安心?した。この私だってなかなか「席を譲ってください」とは言えないものである。正直なところ。そして想像したくともできない「本番」に向けての呼吸法などの練習も始まった。今までは自分の体のしくみや入院中、入院後に何が必要なのかを教えてもらったりした。まぁとにかく「本番」では自分というのはなくなるらしい。それを聞きながら笑っていられる私たちは7週間後くらいにどんな思いをしているのだろう。まぁ最も覚えていない事がほとんどらしいけれども。助産婦さんの助言は「この9ヶ月ずっとガマンしていたアルコール、タバコ、その他のことを本番中考えるのよ。そして出産が終ったらパートナーとお祝いするといいわ」と。どうやら発泡酒は母乳の出をよくするらしいので、夫に一本持ってきてもらうのは確実。そしてここドイツは食事制限がヨーロッパの中でもかなり厳しい。生魚、生肉、カビチーズはだめ。ティラミス(マスカルポーネが入っているから)もだめ、アイスもやめておいたほうがいい。サラダもよーく洗ったもの。市販のドレッシングもだめ。などなど気が狂いそうになる事を言われた。雑誌を読んでもそうだった。親友は「ドイツは厳しいんだよ、フランスなんてカビチーズ食べたらだめ、なんて言われないよ。危険というのはいつだって隣り合わせで、日常道路を歩いていたって危険はいつ訪れるか分からないからね。あまり神経質にならないほうがいいよ」と言っていた。今はもう後期だし。。。とアイスも食べてるし、外でもそんなに気にしないようにしている。それなので出産が終ったらとにかく食べたいのがお寿司。おいしいお寿司である。それにしても人の体の中で人が育つって本当に不思議。何かが内側で動いて、私のお腹を内側からさわる。最初は小さなマルなのにそこから内蔵ができてきて、頭、胴体、腕、足に分かれて。。。ヒトになる。すごい。そんな頑張っている小さな彼がこれから中心になる。体はほぼ完成。でも肺は臓器の中で一番最後に完成する(お腹の中に空気が無いから)らしいので今、練習をしている。たまに「とくっとくっ」と感じる事があるけれどもしゃっくりや咳をしているのだろうか。。。ある会社の社長さんに「それにしてもあなたが結婚したいとか家族を持ちたいという願望があったとはねぇ。。。あるときにもらったメールの行間もどうも満足しきっていない雰囲気をだしていたけれども、それだったんだねぇ」と言われた。私はいつだって自分が2人いたらと本気で思っていた。どちらの感情も感覚も共有するもう1人の自分。それぞれ違う事をする。ま、そんな世の中上手くいかないんだけれども今いる所に私は大満足。まもなく新月。
月に願いを。
2001年ベルリンフィルへの情熱のためベルリンに移る。
2006年より今現在に至り、西海洋介の元でクリエイティブアシスタントとして働く。
ドイツ語、英語、イタリア語が堪能。
メゾソプラノ歌手としても活動。
趣味は笑う事、食べる事、料理、ヨガ、映画鑑賞、たまにのテニスと卓球。
Came to Berlin in 2001 driven by her love and enthousiasm for classical music and the Berliner Philharmoniker.
Started to work for Koiklub in 2006 as a creative assistant and does so until today.
She is active as a mezzo-soprano singer, loves cooking & food, going to concerts and cycling thru whole Berlin. She is a language pro in German, Italian and English and of course Japanese.
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