「復旧って元に戻すということですよね。元に戻してはいけないと思うんです。今までのような国の在り方、人間の在り方に戻るということは、第二の原発事故を起こすことになってしまうのではないか。本来、東京が豊かさを享受するなら、東京都の中に原発を造るべきです」
穏やかな口調だが、出てくる言葉は厳しい。
「今回の事故を東電だけの責任にしてはいけない。恩恵を受けた東京人、関東人、そして日本人全体が補償しなければいけない問題です。こんなに派手に夜も電気をつけていたら、どうしたって原発が必要になる。そこを見逃してはいけない。今後、原発は要らない。だとしたら、それだけの身の丈の国にすべきじゃないでしょうか」
倉本さんは「失礼だけど......」と、本紙のある日の社説を俎上(そじょう)に載せた。
「過度の節約や萎縮に陥らず、消費することによって経済を立ち直らせ、復興を支えようと。引っかかったなあ。それじゃ、また元に戻すことになる。景気回復っていうのは、あのバブルの時代に戻せということなのか。いつも思うんです。消費を回復しなくちゃ経済が動かないというのであれば、そこから考え直さなきゃダメだって。ヨーロッパでは、エコノミー(経済)、エコロジー(環境)、カルチャー(文化)が三脚のようにバランスよく立っている状態を文明社会の定義としているそうです。日本はエコノミーだけが突出している。思想を変えてかからないと、本当の復興なんてできないですよ」
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日本政府は人の命よりも経済的効率を優先事項にしてるようにしか見えない。でもそれって最もコストが高くつくはずだ。雪印だって偽装して無くなったんだし。でもサポートしてくれる原発推進派の巨大国と足並み揃えて嘘つき通すつもりなのか?20ミリシーベルトの話は全部を浮き彫りにするから分かりやすい。倉本聰さん、まったく同感。
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