アジアを旅している時に生きる為に必要なものは全部バックパックの中に入ってることに気づいて驚いた事がある。靴一足サンダル一足Tシャツ5枚にフリースと雨着とズボンが2本に短パン一つ?洗面道具と薬類とタオルとロープとお絵描きセットにフロッピーが入るデジカメにMDプレーヤーと小さなスピーカー。それに旅行保険と予防接種の証明書とパスポートが入ったジップロックの袋。確かそんなもんだったと思う。それ以外はその都度現地で買ったり売ったり送ったりしてた。毎日服を選択しない生活を数ヶ月したらTシャツ一枚増やす事がすごくリッチで意味のあることになった。
今はベルリンですごく荷物が増えたけど本当に大事で捨てられない物ってなんだ?って考えたら僕の場合は旅先の思い出が詰まった小物類が多分段ボール数箱。それと友人達による作品。ぜんさんゆうこちゃんの作品。スベンニャも同じような物だった。バックパックに必要最低限の物を詰めてその段ボールと作品の所在を確保したら、あとは服も靴も家具もCDも本も台所用品も電化製品も全部あげられる。自分達なりにこだわった今の住空間だけど捨てようと思えば家にある物全部捨てられる。日本の物は出てから数年で整理して全部捨てた。
あー、物は売ると記憶から無くなるけど人にプレゼントすると覚えてる。って最近聞いて本当にそうだなって思ったから多分そうする。「それじゃーさー人生で一番の幸せってなんなのよ」ってこの前ティーンエージャーに聞かれたので話しながら結論づけたのは「そりゃーおいしい食事を好きな人達と一緒に食べて時間を忘れたり、旅で素晴らしい景色を一緒に見たり、みんなで一つのものを作り上げて今回が一番最高って言う時」って答えた。そんな体験が人生の中でどれだけあるかって事が最優先事項だ。そのために荷物は全然関係ないから全部あげられる。
亡くなった祖母の古くて広い家に独りで暮らし始めて4年が経ちました。このたび事情があってその家を取壊すことになり、荷物をずいぶん整理しました。
大事な物はカタチのないもので、新たな一歩を踏みだすために必要なものは、自分の背中に背負えるだけで充分なのだとわたしもそう思います。
亡くなった祖母の古くて広い家に独りで暮らし始めて4年が経ちました。このたび事情があってその家を取壊すことになり、荷物をずいぶん整理しました。
大事な物はカタチのないもので、新たな一歩を踏みだすために必要なものは、自分の背中に背負えるだけで充分なのだとわたしもそう思います。
コメントどうもありがとう。祖母の古い家ってすごく魅力的な響きだなと思いました。テレビが無い事がドイツでは知的ステータスって以前書いたけど、どこまで所有物を捨てられるかっていうのはその人の人生の自由度を計る為の尺度で、それは一種のステータスなのかとコメントを読んで思いました。